3月5日に、仙台のPSC・コミュニティ・ワークサロンえんがわ様で行なわれた、あきゅらいずスタッフ・岡部によるキャンドルづくりのワークショップが、3月11日、とても暖かいイベントに結実したようです。
このプログラムを企画して一緒に進めて下さったパーソナルサポートセンターの鈴木さまから、当日の様子が送られてきました。
要約してお伝えいたします
「3.11キャンドルナイト」
この日は、仮設住宅の集会所を開放してのイベント開催。
訪れた入居者のみなさんは、移動図書館の本を読んだり、集会所前にオープンした屋台でたこ焼きを焼いたり、思い思いにすごしながら、キャンドルナイトのための紙灯籠づくりをされました。
お昼には豚汁がふるまわれ、こたつやテーブルを囲みながらの和やかなひと時をすごされたようです。
14時46分。集会所に集まった全員で黙祷。
その後、いよいよキャンドルづくりワークショップが始まりました。
あきゅらいずスタッフ・岡部からつくり方を受け継いだ絆支援員のみなさんや、コミュニティ・ワークサロンえんがわのスタッフの方々が講師となり、女性たちを中心に、色とりどりのキャンドルを製作しました。
この日のワークショップで作られたキャンドルと、岡部によるワークショップ以降、絆支援員のみなさんが作りためておいたキャンドルを合わせて、集会所の庭で灯す計画です。
夕方からのことは、鈴木さまにお送りいただいた文を一部転載させていただきます。
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17時を過ぎ、暗くなり始めると、みんなで集会所の外に出て、手づくりキャンドルを含めた約300個のキャンドルを、世話人会の代表のかたが製作した「絆」と大きく描かれた特大の紙灯篭を中心に、らせん状に並べてゆきました。
そして18時になった頃、ひとつずつ、キャンドルに火を灯し始めました。
すべてのキャンドルに火が灯ると、参加者全員で、柔らかな光を囲むように円になり、
隣同士が手をつなぎ、世話人会のかたの発声で、全国からの支援や、いま生かされていることへの感謝を込めて、「ありがとう」と唱和をしました。
3月11日、仙台は雨または雪の予報で、キャンドルナイトの実施も危ぶまれていました。ところが当日は、キャンドル灯火を迎えるまで持ちこたえたどころか、風ひとつ吹かず、それぞれの一年を振り返りながら、ゆっくりとキャンドルの灯りを見つめることができたのです。
<<以上>>
「ひとりでいると泣いてばかりいる」というコメントが、入居者のみなさまからいただいた声の中にありました。こうして、みんなで集まって、キャンドルの炎を眺めながら語り合ってすごすことが、心穏やかにいられる格別な機会なのだそうです。本当に、厳しい状況が、現地では続いているのだと思います。ひとりひとりができるかぎり、分かち合いながら一歩一歩進んで行かなければならないと、鈴木さんのレポートを読んであらためて感じました。
一般社団法人パーソナルサポートセンター
コミュニティ・ワークサロンえんがわ