今年度、ポイント募金、香風売上からの寄付など、みなさまからお寄せいただいている寄付のお贈り先を、岩手県盛岡市、宮古市を中心に活動されている特定非営利活動法人くらしのサポーターズ様にさせていただくことになりました。
特定非営利活動法人くらしのサポーターズ
宮古市に活動拠点を設け、北は田野畑村、小本、岩泉、田老の各地区、宮古市をはさんで南は山田町といった、三陸沿岸部被災地域一帯を範囲として、生活困窮者の相談を受け、生活再建までの継続的な支援、伴走型のパーソナルサポートを行なっている団体です。
以前から地域で消費者相談や困窮者の支援活動を行なっていた方々が、震災直後、困窮者の増加を懸念して、最初はボランティアベースで発足し、少しずつ活動を拡充してきました。
現状、被災地の復興が捗々しくないことは広く知られていることと思いますが、元来この地域は経済的に弱い地域でもあったため、困窮者の生活再建に時間がかかっているようです。
くらしのサポーターズ様では、そのための支援に尽力するのはもちろん、社会的包摂という考え方を提唱しながら、国や自治体に向けて新しいセーフティネットのありかたを提案したり、地域の産業のありかたを議論したり、困窮者のみなさんの就労支援プログラムを行なったり、将来的な課題も考えながら、目の前の問題を解決することに取り組んでいらっしゃいます。
あらたな支援先を考えるにあたって、わたしたちは、人道的で重要な活動であり、即時的な対処だけではなく継続的に進展していく活動、かつ一般的に支援が届きにくい分野の活動を行なっている団体の支援を目指しました。
パーソナルサポートは、現代の社会で恒常的に必要な活動なのですが、人件費と旅費交通費が大きな部分を占めるため、現行の制度や社会的理解の状況では、なかなか支援が届きにくく、活動費が不足しています。新しい社会の在り方を考え、制度や社会的理解の改善を試みながら、パーソナルサポートに取り組んでいるくらしのサポーターズ様を、精いっぱい応援して行きたいと思います。
これからも、みなさまのあたたかいご理解とご支援を、よろしくお願いいたします。
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先日、くらしのサポーターズ様を訪問させていただきました。
このときの様子を、近日中に、この「笑顔をつなぐ活動報告」にて、お知らせする予定です。